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コラム:人材業界市場規模①

▼概況 人材業界の市場規模は約9兆円と半導体などより大きな市場規模になります。しかし、ニュースでも既出の通り国内の労働人口は減少傾向となるため現状維持の場合、市場規模が縮小することが見込まれている業界になります。

しかし、それは需要があるけど応えることができない状態になるということが正しい認識かもしれません。

なぜなら日本全体の人口が減少している中で正社員の割合は伸びています。しかし、非正規雇用の就業者はより大きな割合で伸びています。

以下、総務省統計局(労働力調査)より算出したデータとなります。

○雇用形態別労働者数 正社員    :3,355万名(2010年)/3,430万名(2018年2月) パートタイマー:848万名(2010年)/1,028万名(2018年2月) アルバイト  :345万名(2010年)/450万名(2018年2月) 契約社員・嘱託:330万名(2010年)/451万名(2018年2月) 派遣社員   :96万名(2010年)/145万名(2018年2月) その他    :137万名(2010年)/78万名(2018年2月) ※役員を除く

○日本人口/労働人口 日本人口:1,281億名(2010年)/1,265億名(2018年2月) 就業者数:6257万人(2010年)/ 6530万名(2017年)

上記のデータから”仕事”はあるけど”正社員”として任せることができる人材を採用できない、もしくは”アルバイト”や”非正規雇用”に任せる方が都合の良い仕事が増加している可能性があります。飲食店をはじめとしたサービス系従事者は外国人が増えた実感があります。法務省の発表によると2016年末の在留外国人数は238万2822名です。昨年から15万名ほど増加しているようです。

日本国内の人口および労働者は純日本人の割合は徐々に減少をして、多国籍、多文化の人材を活かした経営を行う必要性が出てきているため日本国内の経営層はより高いマネジメント能力が求められてきています。

この様な状況下の中で、人材業界のミッションは”労働力の需給調整”です。企業が成長するために必要な”労働力”の獲得支援です。 世界人口は爆発的な推移で増加しています。2011年は70億名でしたが、2050年には98億名になると言われています。人材業界の市場規模は現状維持で行う企業は衰退をして新しい労働力獲得支援が行える企業は伸びていくため、市場規模が縮小することを悲観視する必要はないと思います。

人材業界に所属している人材が危機感を持ち、日本企業の人材リソースに対する意識の変化を起こすことができれば今後も成長をしていくことができるでしょう。

補足:各サービスの市場規模 ①人材派遣(派遣)/約6兆3,055億円 ②人材紹介(正社員)/1,861億円 ③求人広告(正社員・アルバイトなど)/9,866億円 ④請負:1兆5,757億円

※参照資料 ・電通「2010 日本の広告費」および全国求人情報協会による平成 21 年度の推計値 ・厚生労働省「平成 21 年度職業紹介事業報告書」上記は無料職業紹介事業を含まない有料職業紹介事業の数値 ・厚生労働省「平成 21 年度労働者派遣事業報告書」 ・ミック経済研究所「人材ビジネス系・専門アウトソーサ系 アウトソーシング総市場の現状と展望 2010 年度版」

矢野経済研究所調査_2017年10月25日】 ・2016年度の人材派遣業市場は4兆3,898億円 ・2016年度の人材紹介業市場は2,300億円 ・2016年度の技術者派遣ビジネス市場は6,865億円

三井住友銀行_2017年7月】 ・旧一般労働者派遣(事務派遣、製造派遣):約4兆円 ・旧特定労働者派遣(技術者派遣)    :約2兆円

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