コラム：人材業界市場規模②新卒採用市場

▼概況 市場規模の算段を立てる際、誰にお金を支払い誰からお金をもらうのかというお金の流れを理解することが大事です。人材業界の場合は仕入れ（労働者）と販売（雇用主）が存在します。新卒採用市場は以下の数値を基にすると市場規模が見えてきます。

▼新卒採用に関わる数値 ○総務省統計局調べ ・22歳の日本国内人口22歳：約125万人 ※元データは20~24歳の人口626万人を5等分

○リクルートワークス研究所調べ（2019年3月卒業者） ・全国の民間企業求人総数は81.4万人/75.5万人（前年）/73.4万人（前々年） ・学生の民間企業就職希望者数は43.2万人/42.3万人（前年）/42.2万人（前々年）

○「マイナビ企業新卒内定状況調査」 ・採用費用：1名当たり45.9万円/1社当たり新卒採用費総額の平均は556.0万円

▼市場規模 ○算出方法①民間求人総数×採用単価 81.4万人×45.9万円＝約357億3,460万円

○算出方法②民間企業就職希望者数×採用単価 43.2万人×45.9万円＝約189億6480万円

○算出方法③日本国内における22歳人口×採用単価 125万人×45.9万円＝約550億1540万円

※手法不問の採用単価となるため今後は採用単価が高騰する可能性はあります。更に追加での楽観要素として以下2つ

・労働人口が減少傾向の中、およ民間企業び民間企業就職希望者数は共に増加傾向 ・外国人労働者の就職実績数が増加傾向となります。

▼参考データ（外国人労働者数に関して） ○厚生労働省/外国人雇用状況（平成27年） 日本の大学に留学している学生 ・日本国内就職希望人数：17,088人 ・日本国内就職実績人数：15,657人

○厚生労働省/外国人労働者数 平成25年：71万7,504人 平成26年：78万7,627人 平成27年：90万7,896人 平成28年：108万3,769人

▼新卒採用の在り方 新卒採用に求めている内容にもよりけりですが、新卒採用の需要に応えるため採用の新しい在り方を各社が求められている時代になります。新卒採用の市場規模はこの業界に関わるプレイヤーの動き次第で拡大も縮小もどちらもするでしょう。

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