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メインフレーム(汎用機)とは

○概要 メインフレームは主に大企業の基幹業務用に使用される大型のコンピュータを指す用語です。メーカーの独自OSを搭載する大型コンピュータの総称です。汎用機やホストコンピュータなどの呼称もあります。 世界初のコンピュータは1942年に誕生をしたアタナソフ&ベリー・コンピュータ(通称ABC)と呼ばれるコンピュータだと言われています。そして、世界初のメインフレームであり世界初の商用コンピュータは1951年にレミントンランド社(現Unisys(アメリカ))が開発をしたUNIVAC(ユニバック)とされています。1964年にIBM社が開発をしたSystem/360システムさんろくまる)がメインフレームの主流となりました。1980年代までは全盛期でしたが、1990年代にオープンシステムの台頭によるダウンサイジングの影響を受けて、レガシーなモノとして取り扱われるようになりました。

もともと、日本は世界有数の”メインフレーム大国”と呼ばれていました。2007年時点では日本のサーバ市場の約4分の1を占めていました。一時期、日本はメインフレーム市場の世界全体売上の30~40%を占めていました。ただ、メインフレームIBM等の顧客実情を無視した箱売りおよび市場に合わない一方的な契約条項などを行った結果、オープンシステムが台頭をした際には市場が急速に縮小しました。

▼汎用コンピュータ 従来はデータの移動や集計と十進計算を主とした商業的データ処理向けの機種と、科学技術計算など数値計算向けの「計算」機の、どちらかに偏らせた設計とするのが一般的で個々に設計されていたのを、両方を同時にまかなうことが可能な「汎用」コンピュータとしています。

メインフレームから誕生をした技術 オペレーティングシステムマルチタスク、仮想記憶、仮想機械、キャッシュメモリ、分岐予測、ハードディスク、フロッピーディスク、データベース管理システム、オンラインシステムなどの技術はメインフレームから生まれ、後に他のコンピュータにも採用されていきました。メインフレームから数々の技術が誕生をしていきました。

▼基幹業務システムとは 基幹業務とは企業活動の中枢を担う販売管理、財務会計、給与計算、在庫管理、顧客管理、労務管理、人事管理などの各業務を総じた言葉になります。従来、基幹業務は帳簿を使い手作業で行われてきたことをシステムで管理することができるシステムが基幹業務システムと言われます。

メインフレーム市場 ・2017年の国内サーバー(メインフレーム)市場規模4,698億円 1.富士通(25.2%) 2.NEC(18.7%) 3.日本ヒューレット・パッカード(15.3%) 4.IBM(7.5%) 5.DELL(7.3%) 6.そのほか(25.9%) ※調査元:IDCが発行した「国内サーバー市場 2018年~2022年の予測:2017年第4四半期」より

・世界の上位金融機関がIBM製のメインフレームを使用しています。 世界の銀行の上位100行のうち96行 世界の保険会社トップ10のうち9企業 ※調査元:IBMのユーザーグループ(SHARE)より_2014年