専門学校生_就職希望者率
〇概要
専門学校(専門課程)に関して高等学校卒業以上対象が入学資格となります。専門学校には、学校教育法の第124条で定められている生徒数や年間授業時間数(800時間以上、夜間は450時間以上)などを満たしている場合に都道府県知事の認可を受けて設置する認可校と、それ以外の無認可校に分けられます。
専門学校は職業教育を行う高等教育機関です。大学は学術的、倫理的な学問および幅広い教育を身に着けることを目的としていますが、専門学校は専門的知識を深く学ぶことを重視しています。職業に直結した技能教育が中心となっているため、技術を身に付けたり資格を取得したりすることで、それを活かせる職業がはっきりします。
〇専門学校の種類 幅広い教育を行っている専修学校ですが、目的に応じて8つの分野に区分されています。
1.工業分野 製造に関わる領域となります。情報処理、土木建築、自動車整備、電気、電子工学など
2.農業分野 農業・畜産に関わる領域となります。その他にも生命工学や動物管理など
3.医療分野 医療に関わる領域となります。代表的なものは看護師になりますが、その他にも健康的な生活を送る上で必要な学問となります。
4.衛生分野 幅広く消費者と関わる領域となります。調理師や理容師、メイク、エステなど消費者向けのビジネスとなり、起業をしている方が比較的、多い分野かもしれません。
5.教育・社会奉仕分野 園児や老人に関わる領域となります。保育士や介護士などが代表的な職種になります。
6.商業実務分野 ビジネスの実務に関わる領域となります。経理・簿記などが代表的な職種になります。その他にもホテル・観光系の専門学校もあります。
7.服飾・家政分野 ファッションに関わる領域となります。ファッションデザイナーやスタイリストなどが代表的な職種になります。
8.文化・教養分野 外国語、演劇、映画、通訳など文化的に価値がある教養と呼ばれる領域となります。役者やミュージシャンを目指す方が専攻する傾向にあるでしょう。 http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/senshuu/1280735.htm
〇専門学校のメリット/デメリット
メリット ・就職に実利がある学問を学ぶことができる。 ・専門的な機器や設備が使えること。 ・企業から即戦力として認められる可能性がある。
デメリット ・進学先を選定する前に就職先を決定しないといけない。 ・就職先が制限される。 ・途中で進路を変更することが難しい。
〇専門学校生人数 ・在学者 在学者:656,649人(平成28年)
・就職希望者数/希望者率 全体 就職希望者:87.9% 就職率 :96.1%
男性 就職希望者:86.4% 就職率 :95.0%
女性 就職希望者:89.3% 就職率 :97.2%
参照元:文部科学省_大学等卒業者及び高校卒業者の就職状況調査 発表日:平成29年5月19日 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/05/__icsFiles/afieldfile/2017/05/19/1385998_1.pdf